「開業までに何をすればいいのか全部わからない」——私もそうでした。本業をこなしながら、これだけのことを同時進行でやりきりました。同じ道を歩む方の参考になれば。
開業準備の全体像
準備はオープン日を決めて、そこから逆算してスケジュールを組みます。「いつまでに何を終わらせるか」を明確にしないと、あっという間に開業日が来てしまいます。
①FC本部・物件関係
- FC本部への問い合わせ・説明会参加
- 加盟仮契約
- 物件探し(商圏・立地・家賃・駐車場の確認)
- 物件の現地確認(設備・配管・グリーストラップの状態チェック)
- 本部による物件審査
- 改装工事の打ち合わせ(本部指定業者または地元業者)
- 正式契約・加盟金の支払い
②資金・保険関係
- 商工会への創業相談
- 日本政策金融公庫への融資申し込み・面談
- 創業計画書の作成(商工会のサポートを活用)
- 融資実行の確認
- 火災保険の加入
- 食品衛生協会の食中毒保険への加入
食中毒保険は見落としがちですが、飲食店経営では必須です。万が一のリスクに備えて必ず加入してください。
③許認可・資格関係
- 食品衛生責任者の資格取得(講習会への参加)
- 保健所への営業許可申請(改装工事と同時進行で進める)
- 営業許可証の受け取り
営業許可の申請は
改装工事と並行して進めるのがポイントです。工事完了後に申請すると時間のロスになります。保健所への事前相談を早めに行い、工事内容が基準を満たしているか確認しておきましょう。
④インフラ・設備関係
- 電気・ガス・水道の契約(名義変更・新規契約)
- 通信(電話・インターネット)の契約
- レジシステムの導入・動作確認
- 機材・設備の搬入・動作確認
⑤仕入れ・備品関係
- 食材仕入れ先の確保(鶏肉・調味料・包材など)
- 初回仕入れの発注
- 備品の購入(調理器具・消耗品・ユニフォームなど)
正直に言います。
備品の買い忘れで100均へ走る日々が続きました。「これも要るのか」「あれも必要だ」と、開業直前まで細々した買い物が続きます。リストを事前に作っても、現場に立ってみないとわからないことが多い。ある程度は仕方ないと割り切って、近くに100均があることを確認しておきましょう。
⑥宣伝・集客関係
- SNSアカウントの開設・投稿開始
- チラシ・新聞折込の準備
- 近隣への挨拶回り
- ホームページへの掲載
⑦本部研修
- 本部での研修参加(調理・接客・運営マニュアルの習得)
- 試作・練習
- スタッフへの教育
本業をこなしながらこれをすべてやりきる
私はサラリーマンをしながら、この準備をすべて並行して進めました。
休日・平日の夜・有給休暇——使える時間をすべて開業準備に充てました。「本業がある」ことは言い訳にできません。でも同時に、本業を続けながら準備する期間があったことで、収入が途切れることなく資金を守れたという側面もあります。
計画はゆとりを持って組むこと。これが鉄則です。
ただし——私自身は、当初の希望オープン日より
1週間早くオープンしました。準備が順調に進んだからこそできた決断でしたが、結果としてこれが良い方向に働きました。ゆとりを持って計画を立てたからこそ、早められる余裕が生まれたのだと思っています。
開業準備チェックリスト(まとめ)
- ☐ FC本部への問い合わせ・仮契約
- ☐ 物件探し・現地確認・本部審査
- ☐ 商工会への創業相談
- ☐ 融資申し込み・創業計画書作成
- ☐ 改装工事の打ち合わせ
- ☐ 食品衛生責任者の資格取得
- ☐ 保健所への営業許可申請(工事と並行)
- ☐ 電気・ガス・水道・通信の契約
- ☐ 火災保険・食中毒保険の加入
- ☐ レジシステムの導入・動作確認
- ☐ 仕入れ先の確保・初回発注
- ☐ 備品の購入(余裕を持って多めに)
- ☐ SNS・チラシ・近隣挨拶など宣伝
- ☐ 本部研修の参加
- ☐ オープン日の決定と逆算スケジュール作成