から揚げFCを開業して半年。振り返ると「これを知っていたら、もう少し楽だったな」と思うことがいくつかあります。後悔ではありません。でも同じ苦労を繰り返してほしくないので、正直に書きます。
①物件の状態は借りる前に徹底調査する
居抜き物件は初期費用を抑えられる大きなメリットがあります。私もそのメリットを活かして開業しました。ただし、落とし穴もあります。
私が借りた物件は、原状回復不要の契約だったこともあり、前の借主が十分に清掃をしていませんでした。入居してすぐに排水溝のトラブルが発生。さらにグリーストラップ(油を分離する装置)が長期間清掃されていない状態で、追加費用がかかりました。
さらに老朽化による水道管の破損で水漏れも発生。幸い両方とも大家さん負担で解決できましたが、開業直後のバタバタした時期に重なり、精神的な負担は大きかったです。
居抜き物件を借りる前に確認すべきこと
- グリーストラップの清掃状況と最終清掃日
- 排水溝・配管の状態(詰まり・老朽化)
- 水道・電気・ガスの動作確認
- 原状回復の範囲と契約内容
専門業者に簡易点検を依頼するだけでも、後のトラブルをかなり減らせます。
②原材料の価格変動リスクを想定しておく
から揚げの主原料は鶏肉です。開業前、私は「鶏肉は比較的安定している」と思っていました。甘かったです。
開業後、鶏肉の価格が高騰しました。未来は誰にもわかりません。でも価格変動リスクがあることは、開業前から頭に入れておくべきでした。
結果として価格改定を余儀なくされ、告知のタイミングや方法など課題が山積みになりました。
事前にやっておくといいこと
- FC本部に過去の価格変動履歴を確認する
- 価格改定が必要になったときの対応フローを決めておく
- 利益率に余裕を持った価格設定を最初から意識する
③ご近所への挨拶は開業前に必ずやる
これは「やっておいてよかった」ことです。
開業前に近隣へ挨拶回りをしました。特に助かったのが、近くのスーパーの駐車場利用について。お客様がスーパーの駐車場に停めてから来店するケースが想定されたため、事前に相談・挨拶をしていたことで快諾いただけました。
挨拶なしでトラブルになっているケースを他のオーナーから聞いたことがあります。開業の忙しい時期ですが、ご近所への挨拶は後回しにしないでください。
④自己資金は思っているより早くなくなる
融資が通って安心したのも束の間、自己資金はあっという間に消えていきました。
備品・消耗品の初期購入、ユニフォーム、販促物、開業前の家賃・光熱費……。事前にリストアップしていなかった出費が次々と発生します。
私の自己資金は100万円でした。正直、ギリギリどころかカツカツでした。最低でも150万〜200万円は手元に残した状態で開業することをおすすめします。
⑤商工会には早めに相談する
創業融資を考えているなら、商工会への相談は早ければ早いほどいいです。
私は融資の審査がなかなか通らない時期に商工会に相談し、創業計画書の作成を手伝ってもらいました。計画書の精度が上がったことで融資が通りました。
商工会への相談は無料です。「まだ開業するか決めていない」という段階でも相談に乗ってもらえます。
まとめ
開業前に知っておきたかった5つのことをまとめます。
- ①物件:居抜きは要注意。排水・グリーストラップ・配管を事前に確認
- ②原材料:鶏肉の価格変動リスクを想定し、利益率に余裕を持つ
- ③ご近所挨拶:開業前に必ず。後回しにしないこと
- ④自己資金:思っているより早くなくなる。余裕を持って準備を
- ⑤商工会:早めに相談。無料で頼れるプロがいる
どれも「やってみてわかった」ことです。これから開業を考えている方の準備に少しでも役立てれば嬉しいです。