から揚げFC 売上・利益のリアル|半年間の数字を全部公開します

揚げたてのから揚げ FC・開業
開業前、私は「月200万円の売上」を目標に掲げていました。現実はどうだったか。半年分の数字を包み隠さずお伝えします。

半年間の月別売上

まず数字を見てください。
売上 コメント
1ヶ月目 150万円 目標に近い。ひとまず安堵
2ヶ月目 140万円 少し落ちた。様子見
3ヶ月目 160万円 回復。やっぱり波がある
4ヶ月目 130万円 ここで焦り始める
5ヶ月目 130万円 2ヶ月連続で低迷。対策を考える
6ヶ月目 160万円 物産館への出店開始
目標の200万には届いていません。ただ、売上の数字よりも深刻な問題が別にありました。

売上よりも深刻だった「原価率」の問題

開業前の計画では、原材料の原価率を43%で設定していました。鶏肉を主原料とするから揚げ専門店として、十分に検討した数字でした。 ところが開業後、鶏肉の価格が高騰しました。 結果として現在の原価率は58%。計画より15ポイントも高い状態が続いています。 売上が150万円あっても、原価だけで87万円かかる計算です。計画通りなら64万円だったはずが、23万円も余計にかかっている。この差は経営に直接響きます。

毎月かかる固定費

原材料費に加えて、毎月必ずかかる固定費があります。
  • 家賃
  • ロイヤリティ(売上の3%)
  • 水道光熱費(特にガス代が大きい)
  • 通信費
  • 広告宣伝費
  • ゴミ回収費
から揚げ専門店はフライヤーをずっと使い続けるため、ガス代が想像以上にかかります。これも開業前に十分認識しておくべきコストです。

「売上を増やせばいい」と思って物産館に出店した

4〜5ヶ月目に売上が130万円台で低迷したとき、私は「チャネルを増やせば売上が上がる」と考え、地域の物産館への出店を決めました。 6ヶ月目、物産館への出品をスタート。売上は確かに伸びました。 しかし、ここに落とし穴がありました。

物産館の落とし穴|売上は増えたが手残りは変わらなかった

物産館への出店には、店頭販売にはないコストが発生します。
  • 販売手数料(売上に対してかかる)
  • 販売登録料
  • 年会費
  • 移動費(商品を運ぶための交通費)
売上の数字は増えました。でも販管費(販売にかかる費用)も増えた結果、手元に残るお金はほとんど変わりませんでした。 「売上を増やしたのに、なぜ楽にならないのか」——物産館出店から2ヶ月、正直まだ答えが出ていません。原材料の高騰が直接の原因なのか、物産館のコスト構造の問題なのか、整理している最中です。

今の正直な状況

半年を振り返ると、黒字の月と赤字の月が混在している状態です。 「から揚げFCは儲かるのか?」という問いに対して、今の私の答えは「まだわからない」です。 儲かっていないわけではありません。でも当初の計画通りでもない。原価率の問題、固定費の重さ、販売チャネル拡大のコスト——これらが複合的に絡み合っています。

それでも、お客様が来てくださることは本当にすごいことだと思っている

これだけ課題が多い中でも、毎日お客様が足を運んでくださっています。 儲かるか儲からないか、その話ばかりしてきましたが、実はそれ以上に大切なことがあると最近感じています。 買いに来てくれるお客様が確実にいる——これは、本当にすごいことです。 わざわざ時間を使って、お金を払って、うちのから揚げを選んでくださっている。その事実は、数字がどうであれ変わりません。 足を運んでくださるお客様に対して、私にできることはひとつだけです。品質で応えること。今日揚げたから揚げが、昨日より少しでもおいしいように。いつ来ても同じクオリティで提供できるように。 それが経営者として、つくる人間として、最低限守らなければならないことだと思っています。

これから開業する方へ

数字を公開した理由は、「甘くない」ということを正直に伝えたかったからです。 売上だけを見ると、月130〜160万円は悪くない数字に見えるかもしれません。でも原価率・固定費・販管費を差し引いた「手残り」で判断しないと、経営の実態は見えてきません。 開業前に意識してほしいこと:
  • 原価率は計画より高くなる可能性を想定する(私は43%→58%になった)
  • 売上チャネルを増やすと販管費も増える
  • 黒字・赤字が混在する時期が必ずある
  • 手残りで考える癖をつける
それでも私は開業したことを後悔していません。数字と向き合い、改善策を考え続けることが、経営者になったということだと思っています。
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