開業前の自分に伝えたい7つのこと|から揚げFCオーナーの正直な後悔と気づき

揚げたてのから揚げ FC・開業

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開業してから気づいたことがたくさんあります。「あのとき知っていれば」——そう思う瞬間が、今も時々あります。これから開業を考えている方に、開業前の自分が知っておくべきだったことを正直にお伝えします。

1. 自己資金は150〜200万円用意しておくべきだった

開業時に100万円を用意していましたが、カツカツでした。備品・消耗品・販促物・開業前の家賃や光熱費など、想定外の出費が次々と発生します。

今なら迷わず言います。最低でも150〜200万円は手元に残した状態で開業すべきです。

融資でまかなえる部分と、自己資金が必要な部分をしっかり整理しておくこと。「足りなくなったら借りればいい」という考えは危険です。開業直後は信用も実績もない。借りられる状況ではないことが多い。

2. 物件選びは「スーパーの隣」がどれだけ強いか知らなかった

スーパーの隣という立地を選びましたが、開業してみてその強さを改めて実感しました。

スーパーに人が集まる日は、自分の店にも流れてきます。「ついでに買っていこう」という動きが自然に生まれる。逆に言えば、立地選びで集客力の大半が決まります。

開業前は「多少遠くてもいい物件を選べばいい」と思っていました。でも実際には、多少家賃が高くても人の流れがある場所を選ぶべきだった——そう感じています。物件選びは最初で最後の大勝負です。

3. 開業初月の赤字の大きさを甘く見ていた

開業初月は、準備コストや初期費用の影響で大きな赤字になります。私の場合も、単月では翌月から黒字になりましたが、初月の赤字が大きかったため、累計では年末時点でまだ赤字でした。

「翌月から黒字になるから大丈夫」と思っていましたが、初月の赤字を回収するまでには時間がかかります。

開業前に「初月はこれだけ赤字になる」という最悪ケースを想定して、その分も含めた資金計画を立てておくことが必要です。

4. 鶏肉の原価率がこんなに上がるとは思っていなかった

開業後、鶏肉の仕入れ価格が毎月どんどん上がっていきました。一般的に飲食店の原価率は30%前後が目安と言われています。でも鶏肉高騰の影響で、私の店では原価率が50%を超えました。

開業前に想定していた収支計画は、仕入れ価格が一定という前提で作っていました。原材料費は変動するものと前提に、余裕を持った計画を作るべきでした。

原価率は常に把握し、30%を大きく超えてきたら早めに対処する——これは開業前から知っておきたかったことです。

5. 雇われて働くことの安定感と、会社への感謝

経営者になってから、はじめて「雇われて働くことの安定感」が身に染みてわかりました。

給与が毎月決まった日に振り込まれること。社会保険料を会社が半分負担してくれること。有給休暇があること——これらは、当たり前ではありませんでした。

退職してから、社会保険料の全額自己負担という現実に驚きました。健康保険・国民年金・住民税……退職後の支払いの多さは、働いているときにはなかなか実感できません。

さらに言えば、家計の管理をもっとシビアにしておくべきでした。開業後は売上が月によって大きく変わります。「今月は稼げたから大丈夫」ではなく、閑散月でも生活できる固定費の水準にしておくことが、経営者家庭の基本だと今は思っています。

そして何より——自分を雇ってくれていた会社や上司への感謝の気持ちが、経営者になってから強くなりました。リスクを負って雇用を守るということの重さを、自分が経営側に立ってはじめて理解しました。

6. 「休み」の感覚が変わることを、もっとリアルに想像しておけばよかった

定休日はあります。でも寝ている時間以外は、常に事業のことを考えています。売上のこと、仕込みのこと、スタッフのこと——頭から離れません。

これは「覚悟していた」つもりでしたが、実際に体験するまでは本当の意味ではわかっていませんでした。

「完全にオフになれる休み」を求めるなら、経営者は向いていないかもしれません。それを受け入れられる人が経営者に向いている——これは事実です。開業前に自分自身と、家族とも、もっと深く話し合っておけばよかったと思います。

7. それでも、やって後悔はしていない

後悔していることはたくさんあります。でも「開業したこと」自体を後悔しているかと聞かれれば——答えはNOです。

お客様が「また来たよ」と言ってくれる。常連さんの顔が増えていく。スタッフが成長していく——これは、雇われていたときには味わえなかった喜びです。

開業前の自分に伝えるとしたら、こう言います。

「想像より大変だ。でも想像以上にやりがいもある。準備だけはしっかりしろ。」

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